災害への備え
日頃から準備しておくこと
- 1週間から10日分の薬の予備
- おくすり手帳
- 非常時の連絡方法、避難場所の確認
日本は台風や地震などの災害が発生しやすく、災害への備えが必要です。
関節リウマチ治療薬の中には中断することにより急激に症状が悪化するもの(特にステロイド剤)があり、自己判断で中断しないようにしてください。
災害直後には外傷や感染症に対応する救急医薬品の支援はありますが、関節リウマチ治療薬が供給される可能性は非常に少なく、供給体制が復旧するまでに3日〜7日かかるとされており、1週間から10日分の薬の予備が必要です。古い薬から順に使い、自分で管理する必要があります。
なお、生物学的製剤やメトトレキサートなどの免疫抑制剤は1週程度の休薬では症状が急激に悪化することは少ないため、あせらず供給体制が整ってからでも問題はありません。
冷所保存となっている生物学的製剤の注射製剤は、遮光下で室温(25℃)にて約2日間までは品質に問題ないとされていますが、使用する際には医療機関に確認してください。また直射日光、40℃を超える高温、冷凍の条件では使用できませんのでご注意ください。
おくすり手帳は、関節リウマチの治療薬のほか、血圧や血糖の薬、胃薬、抗血栓薬など治療されている状況が分かりやすくなるため可能な限り携帯してください。緊急時にはおくすり手帳を携帯できない場合もありますので、おくすり手帳のページや薬剤情報提供書を携帯電話で撮影しておくことをお勧めします。また、自身で薬の説明ができるようしておくこともお勧めします。
避難する際には、いつも服薬している薬、おくすり手帳、携帯電話、財布を持参してください。
あらかじめ、避難場所や家族や親せきとの連絡方法を確認して下さい。避難情報には5段階あり、避難に時間を要する方は、避難準備・高齢者等避難準備開始(警戒レベル3)の段階で避難を開始してください。