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メトトレキサート（MTX）や生物学的製剤（BIO）を関節リウマチ患者さんの発症早期の導入することにより、良好にコントロールすることが可能になりました。これからは、RAの状態が落ち着いている場合に、MTXやBIOを減量あるいは休薬するという臨床研究が経済的な面及び薬剤による長期の副作用を予防するという点から増えていくと思われます。

また、ステロイドを減量していくという研究は以前から行われていましたが、より効率的に減量する方法について学会で報告されています。基本的には、リウマチがおちついたらまず消炎鎮痛剤（NSAID）を中止し、次にステロイド剤をできるだけ減らし、その後にMTXや生物学的製剤を減量・休薬するという順になります。MTXとBIOともに使用している場合は、経済性を重視する方はBIOから減らしていきます。

一方、副作用の点からMTXを先に減らすこともあります。BIOにはMTXがなくても効果があるものと、MTXが効果発現に必要なものもあり、担当の先生に相談することをお勧めします。BIOの休薬・中止に関しては一部のTNF阻害剤で報告されておりますが、いわゆる寛解を持続した患者さんの3割～4割が短期での中止が可能であったと報告されています。しかし、長期では再発例もあり、近年では減量の方が推奨されております。また、減量には用量を減量する場合と投与期間を延長する場合の2通りがあり期間延長の方が用量減量よりうまくいっているようです。